シンプルで美しく愛らしい木製スツール。
そのスツールが
アアルトによってデザインされ、生まれる瞬間。
そして生まれる以前の「材料」の頃。
されに遡り、素材になる前、森の中に立っていた「樹木」の頃まで ー
この美しいスツールに生まれ変わるまでのプロセスを想像した。
そして、そのプロセスそのものをデザインに取り入れてみたいと思うようになった。
樹木、素材、スツール。
それぞれの段階をグラデーションのように重ねたデザインを試作してみると
それはまるで、森の木に着生するキノコ
「猿の腰掛け」のような佇まいだった。
人間は、もともとは猿だった。
木だったスツールに、猿だった人間が腰掛ける。
座るだけでなく、
ハットやストール、傘を掛けることもできる、
機能性を持った「猿の腰掛け」。
僕はこのスツールを
「人(サル)の腰掛け - monkey stool60」
と名付けた。
サイズ:直径66 × 55 × 高さ160cm
仕様:バーチ、ユーカリ、真鍮
齊藤 太一
造園家
1983年生まれ 岩手県出身 造園家 高校在学中から独学で造園を始める。 2002年に都内で園芸事業を創業し、2011年株式会社DAISHIZEN設立。 SOLSOやKEEPGREENなどの緑化ブランドの運営を行う傍ら、自然と建築と人との調和を目指した造園を得意とし、建築のコンセプト段階よりプロジェクトに参画。有名建築家と様々なプロジェクトを多数進めている。グリーンディレクションやランドスケープデザインなど植栽の第一人者として多くの案件を手がけ、自身のクリエイティブ活動にも注力している。